レザー財布やレザーカバンは使い込むほどに味が出るものですが、汚れやシミを放置するとひび割れや破損の原因になることもあります。レザー製品のお手入れはイメージするほど難しいものではありません。レザー製品のお手入れがなぜ必要か、その理由も含めてお手入れの方法について紹介します。
レザー製品のお手入れはなぜ必要か
レザー財布やレザーカバンは長年使い込む間に革が理想的なエイジングによりあめ色へと変化していきます。この艶は表面の凹凸がつぶれて平らになることで出てくる光沢で、摩擦熱や紫外線が革に含まれるタンニンによって褐色化もみられるようになります。
その一方で皮はとてもデリケートな素材で特に水分管理が難しいことでしられています。乾燥でひび割れやシワができるだけでなく、多湿状態ではカビが繁殖します。定期的にお手入れすることで汚れの除去や水分調節ができ適切なエイジングが期待できます。
レザー製品のお手入れはブラッシングが重要
レザー財布やレザーカバンのお手入れで最も重要なのが普段からのブラッシングです。汚れが革に沈着する前ならほとんどの汚れはブラッシングで除去することができます。ブラッシングを怠ると表面の汚れが革内部まで浸透してしまいます。雨水だけでなく汗に含まれる老廃物や塩分も革に悪影響を与えます。手に触れることの多いレザー財布やレザーカバンは普段から念入りにブラッシングしましょう。ブラッシングにより艶もよくなります。
レザー財布やレザーカバンの手入れ方法
レザー財布やレザーカバンなどは使い込むほどに風合いや味がでてくるものです。しかし、汗やカビなどの臭いや汚れが目立っても水洗いできません。正しい方法で定期的にメンテナンスする必要があります。まず、汚れ落としにブラッシングが必要です。シミが目立つところにはバックスガムで、消しゴムで擦る要領で汚れを落とします。
汚れが落ちたらシワやひび割れを防ぐためにワックスを塗布します。このときレザーの種類に合ったワックスを選ぶことが重要なポイントとなります。折り目部分や動く部分は摩耗しやすいのであまり厚く塗るとひび割れの原因となるので注意が必要です。ワックスを薄く伸ばして馴染ませたらワックスがべたつかなくなるまで休ませましょう。最後に柔らかめのブラシを使って磨けばお手入れ終了です。
お手入れの注意点
革製品には中性洗剤やベンジン、シンナーなどは使用しないようにしましょう。色落ちや光沢が失われたりする原因となり、場合によってはシミになることもあります。防水のために蠟成分が入ったクリームを使用することもありますが、革の呼吸を妨げる可能性もあるため使い過ぎには注意しましょう。
まとめ
レザーカバンやレザー財布は長年使い込むことによって風合いが増しますが、カビや汚れ、臭いなどを除去するために定期的なお手入れが必要です。レザー製品のお手入れはそれほど難しいものではありません。当店の製品にはネル生地が付属しているので、最後の仕上げも簡単です。